クリーニング屋さんと上手につきあうコツ (その2)
手製の衣類を頼む時の注意
自分で作った洋服はとても愛着があり他のより大事にして欲しいと思うものですが、これがまた、クリーニング泣かせなのです。まず、第一に表示が無い事。自分で作られたものは、できるだけ材質はメモにし記録しておいてください。いつまでも長持ちさせるコツです。
シミがついた場合
シミがついたものは、必ずそれが何のシミか、いつ着いたのか、応急処置したならその方法なども伝えて下さい。コーヒー、ソース、タレ、など具体的に伝えて下さい。
毛皮や和服などはそれを取り扱う専門店に頼むことが望ましいです。
ワンポイントアドバイス①
まず、着物を着たあとの手入れは、襟のところが汚れますから薬屋さんでベンジンを買いガーゼか脱脂綿で拭いて応急手当をしておく事。裾の汚れと袖口の汚れもお忘れれなく。そして、2~3日陰干しをしてから、タンスにおしまい下さい。
良い着物ほど、お母様か、お姑さんにタタミかたを教えてもらい、丁寧に扱って下さい。
ワンポイントアドバイス②
大切な衣類は、防虫・防カビ加工をお奨めします。
私たちの店に見えるお客様を拝見してますと、害虫による衣類の被害は、ウール80%のものを一夏過ごしたものが多くあります。汚れやシミが残っていた場合は、虫害のおそれがあります。害虫は、汚れた衣服、牛乳や果汁などのシミを特に好むのです。洋服が、いつ食われたり、なめられたり、するかというと害虫の卵が孵化してから、幼虫から成虫になるまでの6月~11月頃までなので、夏を越してはいけないのです。
時代も変わり、最近のお客様は着られる前にクリーニングされる方が昔よりは多くなりました。例えば、冬物を秋に着られる前に出されますと一夏汚れたままで、過ごすことになります。ナフタリンを入れて置いて頂ければいいのですが、そうでないと、虫食いにあい着られなくなってしまいます。洋服などは、虫食いを“かけはぎ”で修理に出すとあっというまに1箇所2,500円から3,500円かかってしまいますので、出来るだけ夏は越さないほうがいいかと思います。最近のものは値段も高く繊維の良質のものが多いので虫さんも美味しいようです。