洗剤と洗濯の歴史

 人は何時頃から、洗濯をするようになったのでしょう。そして、人類が最初に発見した洗浄料は、川や泉という自然の水でした。古代人にとって、悠久と流れる川は、神秘、尊厳の象徴でありました。日本においては、水による清めの信仰は“みそぎ”や“はらい”として今に伝わっています。

 衣類が着捨ての段階を経て、繰り返し着用する価値が生じてから、自然発生的に行われるようになったと推定されています。洗浄剤の歴史は、B・C2500年ごろまで遡ります。古代メソポタミアの都市テロで発見されたシュメルのタブレット(粘土板)に刻まれた楔(くさび)形文字に石鹸製造の処方が書かれています。また、B・C2000年頃エジプトのベニハッサンの墳墓壁画には洗濯の動作が書かれており、パピルスに残された記録には、天然ソーダに動植物の脂肪を加えて熱するという処方が書かれていることから、すでに、石鹸が知られていたと考えられます。

 アルカリ成分は、汚れの中の油分と結びつき石鹸を生成し、汚れを水に溶けやすくする力をもっています。そのほかアルカリとしては、ローマ時代には尿を分解したアンモンニャも使われていました。また、植物に含まれているサポニンという成分は泡立ち、水と油をなじみやすくする性質があります。

 古代文明の始まりとともに、自然界のいろいろな物質が、洗浄料として活躍するようになりました。しかし、一般に洗浄に使用されていたのは、天然炭酸ソーダや、酸性は白土、それに、植物の実、茎、葉、などです。

 以上のように古い歴史を持つ洗濯ですが、現代のスタイルに変わり始めたのは、洗濯の歴史からみるとつい最近のことで、日本では、1950年代中頃からです。画期的変化をもたらしたのは、洗濯機と合成洗剤の登場です。そして、洗濯機の普及率は、ほぼ100%にもなり、労力の主体は人の手から、機械に移行しています。また、洗剤の性能も飛躍的に向上し、合成洗剤登場当時1回分の必要量が150gだったものがその後75gから60g、50g、40gと減少し、とうとうスプーン1杯25gになりました。

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