簡易クリーニング
あまり汚れていない合い着や冬服を、自分でほこりを取ったり拭いたりしてしまう方法です。季節の終りだけでなく、汚れに気付くたびに中間にもこの手入れをしながら着ると、クリーニングに出す回数もぐんと減ります。簡易クリーニングは天気のよい乾燥した日に、窓を開け、火気に注意して行いましょう。直射日光の当たらないベランダや縁側にしばらく吊るしてから始めます。
用具・用材はひとまとめにして
家庭で行う手入れは、誰でも使える簡単な道具を充分に使いこなし、それでもできる範囲の手入れをまめに行うことが大切です。さあ手入れを…、と思ったときに必要なものが揃っていれば、気軽にとりかかれますし、回を重ねれば技術は自然に上達するものです。
①豚毛の洋服ブラシ | 目のつんだものを選びます。横9列、縦18列くらい植毛したもので、毛の長さは3.5cmぐらいあると弾力がついてほこりが良くとれます。ナイロン系のものは布を傷めるので、値段は少し高くても豚毛がお奨め(エチケットブラシは、あれば細かいごみやほこりを取るのに役立ちます)。 |
②歯ブラシ 2本 | しみ抜き用に毛先が平らなもの。 |
③小ボール 2個 | しみ抜き用に直径12cmくらいのもの。ベンジンを入れるので、ホーロー製などがお奨めです。 |
④厚地のビニールクロス | 白のテーブルクロス用のもの。120cm幅のものを約80センチ。 |
⑤さらしか手ぬぐい | 2枚 70×30cm |
⑥ガーゼかハンカチ 3枚 | 目の粗い方がいいでしょう。 |
⑦綿棒 | 細かい部分のしみ抜きや汚れ落としに。 |
⑧使い捨て布 | しみ抜き用に。不要になった白のメリヤスシャツを10cm角に切って何枚か常備しておくと重宝。 |
⑨ベンジン 小型の霧吹き |
ベンジンは使うときに入れ、残ったらビンに戻すこと。スプレー式(カンクリン)が手に入れば霧吹きは不要。 |
この他、布団たたき(紳士服やコートなどのほこりたたきに。よくしなるものが良い)、古いバスタオル(白い汚れが見易くて良い)などが必要に応じて揃っていると良いでしょう。新しい布類は水を通して糊を抜き、いつでも使えるようにしておきます。ベンジンの弱い材質があるので確かめてから揃えてください。