パッチワ-ク(キルト)の話
アメリカの幌馬車隊で、物不足と時間を、
有効に使いたい婦人たちが作ってから始まったキルトの世界!
日本に1973年に紹介されてから、今日に至るまでさまざまな女性たちに伝わり、アメリカに次いで2番目に広がったそうです。
日本のキルトを通しての国際交流も年々活発になってまいりました。
日本のキルト事情は、近年アメリカやヨーロッパで興味をもたれはじめ、海外各地のキルトサークルから様々な関心が寄せられています。布を集める・人が集まる・集まった人たちが布を接ぐ。接がれた布たちに新しい命が宿る。
布の命ははかない、布を織り、曲げ、刺し、重ね合わせて、
はかない布の命の依代(よりしろ)を作る
キルトされた布は、本来持っていた自分の色や形といった自己主張を修める。
おさめることで、おさめあうことで、全体の中の部分として再生する。
再生した命は、自分だけのものではない。
接ぎ合うことで、己を殺したかにみえるが、よりあった儚い命のそれぞれは全体と同じ力となって生き続けるのだ。現代のキルトにあっても、その根本のところは変わっていない。
アーミッシュ・キルトを評してヴアザルリーやノーランド、アルバースに比して劣らぬモダンアートとした人たちがいた。今もってその言は絶えない。私たちが、見る現代キルトの旗手の仕事はユニークだ、命あるものの常としてユニークであり一つの世界を築こうとしている。