シルクが輸出された経緯
1859年横浜が開港、次々に外国の船が来航し、横浜居留地には多くの外国人商社が居を構え、
日本人商社も設立されました。横浜港の貿易は大きく発展し、開港から昭和の初めまで、貿易の輸出品の多くが生糸となったのです。
生糸は、陸路や河川を使って、横浜へ運ばれました。
1909年には、日本は中国を抜いて世界一の生糸輸出国になりました。
こうして、日本の蚕糸業は、日本の経済を支え、近代化に大きく寄与したのです。
そして、シルクの街・横浜からは、日本の各地に外国文化が波及していきました。
シルク博物館はこうしたシルクに関する歴史をたどりながら、
絹の科学・技術の理解を深めるとともに、主要なシルク製品の産地の紹介、 貴重な絹服飾の工芸美の鑑賞の場を提供しています。